オルソケラトロジーレンズは一生使い続けなければいけないのか⁉
このページをご覧いただいているということは、オルソケラトロジー治療の開始を検討されているか、もしくは既にオルソケラトロジー治療を行なっていることでしょう!
オルソケラトロジー治療は、基本的にレンズを毎晩装用する必要があります。レンズ装用によって、目の表面の角膜をフラットにすることで近視を矯正しています。(※)
レンズを装用することによって角膜をフラットにすると言いましても、レンズで角膜に型を付けている(形状記憶の)状態ですので、レンズを装用しない期間が長くなってくると徐々に角膜の形状は元に戻っていきます。
眼の度数(屈折値)や角膜の柔らかさなどによって、型が付いている時間(矯正持続時間)や視力には個人差があります。
一般的には、治療期間が長くなるにつれて矯正持続時間も長くなりますが、大抵の場合は毎晩のレンズ装用が必要となります。
中には、レンズ装用頻度が2日に1回でも良好な視力が継続する方もいらっしゃれば、驚くことに1週間毎に1回のレンズ装用のみで裸眼生活ができてしまう方もいらっしゃいます。
一方で、元々強度近視の方や乱視が強い方などは前の晩にレンズを装用したにもかかわらず、夕方には視力の低下を自覚するということもあるようです。
多くのことは、問診の内容や眼の検査結果を基に医師が診断できますが、この辺りは個人差が大きく、尚且つ経験則によるところであり、実際にオルソケラトロジー治療を試してみないとわからない要素かもしれません。
こちらの記事もご覧ください!
→「起床時レンズを外してから効果はいつまで続くの?」
いずれにしても、オルソケラトロジー治療開始後ある程度の期間、レンズ装用を続けていれば、それ以降レンズを装用しなくても良いということはありません。
眼科を受診し医師の説明を受けた上で、ご自身のライフスタイルに合った治療を選択し、QOV(Quality of Vison:見え方の質)を向上させ、高いQOL(Quality of Life:生活の質)を維持しましょう😊
※厳密には、角膜中央部(角膜上皮のみ)をフラットにし(BC部分)、フラットにした部分のすぐ外側周辺部に陰圧をかけて盛り上げる(RC部分)ことで中央のフラットにした部分の細胞を逃がしています。これによって、無理なく角膜中央部をフラットにすることができるため安全性が高いとされています。
オルソケラトロジーレンズの構造については、こちらをご覧ください!
→「オルソケラトロジーレンズの製品情報」
Instagramでは、オルソケラトロジーについてのちょっとした情報を発信しています!
→「手術しない視力矯正【夜コン】」
オルソケラトロジーは、レーシックや眼内コンタクトレンズと異なり、目に切開を入れないで出来る唯一の屈折矯正法(角膜矯正法)です。毎日のレンズケアなど、面倒に感じる要素はありますが、治療をやめれば元に戻せる「可逆性」もオルソケラトロジーのメリットと言えるでしょう!
(2024.11.12 更新)