オルソケラトロジー治療で失明⁉

オルソケラトロジーは寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装用することで角膜形状を矯正し、起床したらレンズを外しますが、外しても角膜形状は維持されるため、日中は近視や近視性乱視を矯正した状態を保つことができる治療法です。

※当サイトは、治療に関して診断・アドバイス等するものではありません。あくまでも情報をお届けすることを目的としております。

オルソケラトロジーは比較的安全性の高い治療のひとつですが、眼科医の指示を守り、正しく使用しないと眼障害を引き起こす危険性があります。

角膜は無血管組織なので涙や外界からの酸素供給は必要不可欠であり、酸素供給がされないと角膜の透明性を保つ働きを持つ「角膜内皮細胞」に障害が現れ、透明性を維持できなくなることで角膜が白く濁り視力障害を引き起こします。

よって、眼科でレンズの状態チェック(レンズが欠けていたり、歪んでいないか)やレンズフィッティングが目に合っているか、目の状態はどうかを確認するための定期検診は必須です。


また、オルソケラトロジーレンズは眼科医の目が届かない患者様のご自宅で使用するものなので、患者様ご自身(小さなお子さまの場合は保護者様)が毎日レンズケアを入念に行い、レンズや専用ケースを清潔に保つ必要があります。
これを怠ってしまうと、角膜感染症や角膜上皮障害、角膜内皮障害など様々な眼障害のリスクが高まります。

主な眼障害については、
オルソケラトロジー治療の「危険性」とは?❞をご覧ください!

上記の眼障害が重症化してしまうと、最悪の場合「失明」に至る恐れがあります。

しかしながら、日頃のレンズケアをしっかり行うことや眼科での定期検診でレンズや角膜等をチェックすることで眼障害を防げますし、眼科医の指示に従って適切なオルソケラトロジーレンズの使用を続けていれば、問題なく視力矯正ができます。

オルソケラトロジーレンズを正しく使用し、裸眼生活を楽しみましょう!

オルソケラトロジーガイドライン(第2版)はコチラからご参照ください!注1

参考:
注1)公益財団法人 日本眼科学会「オルソケラトロジーガイドライン(第2版)」

ご自宅で行なう近視矯正法であるため、お手軽という意識からレンズケアが疎かになりがちですが、重要なことは毎日のレンズケアと定期検診です! 安全にオルソケラトロジー治療を行ないましょう。

 

(2022.3.2 更新)