オルソケラトロジー治療の「副作用」とは?
オルソケラトロジー治療の副作用について4つご紹介いたします。
※当サイトは、治療に関して診断・アドバイス等するものではありません。あくまでも情報をお届けすることを目的としております。
暗いところで光のにじみ・まぶしさ(グレア)や見え方のブレを生じる可能性がある
オルソケラトロジーレンズの形状から、レンズ中央部のベースカーブにより矯正された部分とその周辺のリバースカーブにより矯正された部分の屈折力の差から、目の中で焦点を結ぶ位置にずれが出来てしまうことがあります。
その差によって、上記のような症状が起こり得るのです。
ただし、必ず生じるわけではなく、例えば夜間など暗いところで極端に黒目(瞳孔径)が大きい方や強度近視を過度に矯正している方などに生じやすいと言われております。
元々乱視が強い場合、一時的に乱視を強く感じる可能性がある
元々乱視が強い場合、治療過程においてオルソケラトロジーレンズによって近視を矯正することで、今まで気にならなかった乱視を相対的に強く感じることがあります。
しかし、そのような症状がある方でも長期的にレンズによる矯正を続けていれば改善されることがあります。
※乱視の強い方に対してオルソケラトロジー治療を行うかは眼科医の判断によります。
角膜炎などのリスクの可能性がある
レンズの取り扱いが不衛生であったり、眼科医の指示を守らず、不適切な装用を続けていると通常のハードコンタクトレンズと同様に角膜炎などになる可能性があります。
毎日、レンズケアを行い、清潔に保ちましょう。特に、通常のコンタクトレンズと同様にレンズ洗浄の際は「こすり洗い」を必ず行いましょう。
※レンズのこすり洗いは「一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会」も推奨しています。
視力が変動する可能性がある
オルソケラトロジー治療は、夜寝ている間のレンズ装用によって角膜を矯正し、朝起きてレンズを外した後、その矯正が維持されるため日中は裸眼で生活できます。
この矯正はよく歯の矯正に例えられます。
そのため、治療開始から間もない時期は、夕方になるにつれて角膜形状の矯正が徐々に戻りやすく、矯正の持続時間も短くなりがちなため、しばらく視力が安定しないことがあります。(患者様の眼の状態によります)
特に強度近視の方や、年齢が高くて角膜が硬い方にそのような傾向が見られやすいとされています。
治療を毎日継続して、徐々に視力の安定を目指しましょう。
参考:
注)日本白内障学会「眼内レンズの問題点 グレア・ハロー」
オルソケラトロジー治療は手術なしでできる近視矯正法ですが、眼科医の目を離れ、自宅にて行う治療ですので、眼科医の指示を守って安全に治療を進めましょう。
(2022.6.2 更新)